もくじ
はじめに
人が絵を買う心理について考えてみました。
人は何故絵を買うのか?好きだから買う、作者を応援したくて買う、投資目的で買う、など人によって理由は様々でしょう。
絵を買う人はどんな人なのか?一千万円以上する絵画を買う日本人はいるのか?アートはお金持ちの人のみが買うのか?有名な作者の作品を100円から所有することは可能なのか?
絵を買う理由とは何か?絵の中に未知の世界を求めるからか?知らないことの発見は子供だけではなく大人も楽しい。絵を描く人にとっては他者の絵画技法が勉強になる。
絵画を買うことをスピリチュアルな側面から見るとどうでしょうか?絵画自体がタイムマシンのように時を超えて、作者に描かれた後にさまざまな時代の人々に鑑賞される。
絵の前に立つ行為が変わらずにそこにあって、描くという創作が見るという創作に繋がる。
絵画は、言語で構築された世界を抜け出す一筋のロープとなる。
絵を買う心理とは
絵を買う心理について考察していきます。
純粋にその絵が好きだから買うのだと考えます。好きな絵が購買できる状態はいつまでも続かず、チャンスを逃してしまうと手に入らなくなるから買うということです。
作者を気に入り応援したいという気持ちで購入したいということも考えられます。作者が好きで創作活動を支援する為に作品を購入するということです。
過ぎ去ってしまう何かを留めておきたいという心理があると考えます。亡くなってしまったペットを描いて欲しいなどです。
個人の創造性を高めるために絵を買うということが考えられます。
アートは、制作する人だけでなく、鑑賞する人にも創造的作業をうながします。
マティスは、見ること自体がすでに創造的作業であり、努力を要するものだと言っています。
知的財産として保護したいという心理も考えられます。歴史的価値のある絵画を後世に残すために保護するということです。
絵を個人の財産として所有したいという心理が考えられます。金や株のように絵を資産として保有するということです。
投機や投資目的で絵を売買したいということも考えられます。相場の変動を利用して利益を得るために絵を購入するということです。
絵を買う理由とは
絵を買う理由について考察します。
空気、風、作者の見た美しい何かを感じられるということが考えられます。
絵や写真のなかでは、見たことのない景色や、生き物や食べ物、見知らぬ服装の異国の人物に出会うことができます。
子どもと同じように、未知な物事に興味を抱き、新しい世界を知ることは純粋に楽しいことです。
普段の自分の生活からかけ離れた空間やモノの存在を知ることで、世界が今ここにある狭い範囲だけではないのだと新たな概念を作り上げることが出来るでしょう。
それによって、普段知っている世界が拡張され奥行きがさがもたらされるはずです。
同じ絵をいろんな視点で見ることができるということが考えられます。
生きている事の遊びとして、意味の無いように思える対象にいかにして価値を見出せるか。絵を音楽として捉えたり、物語として捉えたりしたら楽しくなるでしょう。同じ絵でも見方により何通りもの意味を見出せるはずです。
絵を描いている人なら他者の絵から学びがあると考えます。
自分で絵画を描いている人なら、家に絵があるだけで毎日、または時を経て眺めることが発見や学びになると考えます。
絵を買う人とは
良いと思った若手作家の作品を買うことで未来の文化構築への投資として買う人が考えられます。
その結果、そのコレクションが歴史的な価値を残すことができるかも知れません。
葛飾北斎の一千万円越えの肉筆画を買う日本人は稀です。
一千万円を超えるような歴史に残る名品を買うのはほとんどが欧米人です。
最近では STRAYM (ストレイム)という、プラットフォームがあります。
現代アート作品のオーナー権を分割し、複数人が少額から購入できる革新的なアートプラットフォームです。
投資としてのアート、NFT作品を富裕層でなくても一般人が保有できます。
アートの保有トークンを100円から売買できるようになりました。
暗号通貨のようにブロックチェーン技術の活用により売買情報、来歴、保有者も記録されます。
NFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、「非代替性トークン」のことです。NFT作品はメタバース上で自分の部屋に飾ることも可能です。
個別のIDやデータなどを持ち、他の仮想通貨や現金で代替することはできない新しい価値が現れました。
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絵を買うことのスピリチュアルな側面とは
絵画を買うことをスピリチュアルな側面から見てみましょう。
絵画自体がタイムマシンのように時を超えて、作者に描かれた後にさまざまな時代の人々に鑑賞される。
絵画は目の前に無い世界を表現することが出来ます。未知の風景は人に新たな概念を与えてきました。宗教画は言葉抜きで人々が宗教的概念を形成するのに役立ちました。
絵画から作者の身体性を感じられるということが考えられます。作者の人間離れした色彩感覚や、スポーツ選手の美しいストロークのような筆跡などです。
自分の時間の充実になると考えます。既存のシステムや権力に立ち向かうことは困難です。しかし、絵を眺めるという創造的な時間は何者にも奪えません。
絵画はそのように時が刻む時間の外側へ出かける靴になりうると考えます。絵画は作者に描かれるという創造の時を過ごし、その後は様々な時代の人々に見られるという創造の時を過ごします。
まとめ
人が絵を買う心理について考察してきました。
絵を買うのはその絵が好きだから、投機目的として、歴史的価値のある絵画を保護するため、など様々です。
絵画は目の前に無い世界を表現することが出来ます。未知の風景は人に新たな概念を与えてきました。宗教画は言葉抜きで人々が宗教的概念を形成するのに役立ちました。
NFTアート作品はメタバースで飾ることができます。作品が未知な風景であったバーチャルな都市に飾れるという不思議な時代です。
NFTアートだとブロックチェーン技術により来歴が記録されます。どこで買い、誰の手に渡り、現在はここにある、ということが正確に記録されます。
STRAYM(ストレイム)という、新しいプラットフォームがあります。富裕層のみでなく一般人が現代アート作品のオーナー権を少額から購入できるようになりました。
絵画は作成のみでなく鑑賞することも創造的な行為です。創造性を楽しみながら絵画と暮らしましょう。
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