もくじ
はじめに
東京でおすすめの美術館を紹介します。東京国立博物館では、日本、東洋の美術工芸品、考古遺品を収蔵・展示・研究されています。
根津美術館では日本・東洋の古美術品を中心に保存・展示。
東京都現代美術館では広大な展示室で草間彌生、辰野登恵子、駒井哲郎、舟越桂、宮島達男など戦後日本の現代美術史を代表する画家たちの作品を鑑賞できます。
サントリー美術館では、「生活の中の美」を基本理念に、絵画、陶磁、漆工、ガラス、染織など暮らしに密着した、美術作品を鑑賞できます。
世田谷美術館では独学で絵を始めたアンリ・ルソー など、素朴派の作品や、北大路魯山人の書画を展示。
興味のある美術館がありましたら是非訪ねてみてください。
東京国立博物館
1872年開館から現在まで、日本をはじめ東洋の美術工芸品、考古遺品を収蔵・展示・研究し続ける博物館です。
トーハクと呼ばれ、国宝、重要文化財は質量ともに日本一を誇ります。
長谷川等伯 「松林図屏風」などの国宝・重要文化財など11万件を超えるため、定期的に展示替えを行い、常時約3000件を公開。
本館の「総合文化展」では、縄文時代の土器から浮世絵を展示。ひと通り観て歩くと美術の流れが把握できる展示です。
本館2階、ひと月ごとに一件ずつ展示される「国宝室」は必見。
東洋館は、東洋の美術や工芸品、考古遺物を観られる貴重な空間です。
法隆寺宝物館は飛鳥時代(7世紀)の仏像などの宝物が収蔵・展示されています。
平成館では特別展と考古展示。
表慶館では特別展が行われます。
黒田記念感動では明治の洋画家・黒田清輝の作品が展示されます。
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
9時30分~17時00分(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始
根津美術館
東武鉄道の社長などを務めた実業家で、茶人の根津嘉一郎が収集した日本・東洋の古美術品を中心に保存・展示。
コレクション約7400点には尾形光琳 《燕子花図屏風》や《那智瀧図》など国宝7件、《双羊尊》など重要文化財59件が含まれる。年に7回開催される展覧会で鑑賞できます。
茶室も点在する広大な庭園は四季折々に表情を変える寛ぎの場所。
特に5月の大型連休には《燕子花図屏風》の展示と、庭園のカキツバタが咲く時期とが重なります。
建物は和とモダンが融合した隈研吾設計。
https://www.nezu-muse.or.jp/sp/
〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1
TEL: 03-3400-2536
FAX: 03-3400-2436
東京都現代美術館
国内最大級。現代美術史をたどる秀逸な館蔵品があります。
現代美術の専門館として江東区・木場公園の一角に1995年に開館。
大型作品の展示も可能な展示室とアトリウムを駆使して、内外の現代美術をテーマにした大規模な企画展を数多く開催。
約3900点の館蔵品の多くは同館開館時に東京都美術館からひきついだもので、草間彌生、辰野登恵子をはじめ戦後日本の現代美術史をたどるにふさわしい作品が、3000平方メートルにおよぶ国内最大級の企画展示室の空間を埋めています。東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO (mot-art-museum.jp)
〒135-0022
東京都江東区三好 4-1-1(木場公園内。地下鉄清澄白河駅徒歩9分)
月曜休(祝日なら開館、翌日休)。
03-5245-4111
またはハローダイヤル(9:00-20:00 年中無休)
050-5541-8600
サントリー美術館
2007年、六本木の東京ミッドタウンに場所を移す。
1961年の開館以来、「生活の中の美」を変わらぬ基本理念に、絵画、陶磁、漆工、ガラス、染織など暮らしに密着した、稀少な美術品は3000件を誇る。
国宝1件、重要文化財15件も含まれる。
常設展示はないが、企画展の中で展示される収蔵品は特筆すべきもの。
代表的なのは、17世紀江戸の御用絵師狩野家、狩野探幽の《桐鳳凰図屏風》や、江戸時代初期の陶工、野々村仁清 《色絵花輪違文茶碗》 。江戸時代に作られた《藍色ちろり》や、清時代の中国で作られた《紫色亀甲文切子鉢》など。
和モダンの現在の設計は、隈研吾。
「玄鳥庵」では、展覧会期間の指定の木曜日に1日限定50名で点茶の席が用意される。
https://www.suntory.co.jp/sma/
〒107-8643
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600 FAX: 03-3479-8643
世田谷美術館
世田谷区の西部、緑に包まれた砧公園の一角に、 生活に根ざした親しみやすい美術館。
昭和61年3月開館。
独学で絵を始めてピカソらに見出されたアンリ・ルソー 「フリュマンス・ビッシュの肖像」など、素朴派の作品を柱に収集。
書家で陶芸家、そして美食家としても名高い北大路魯山人の書画ややきものも、親交の深かった実業家・塩田岩治の夫人からの寄贈で約150点ほど収蔵。
美術館には近現代の美術作品を中心に、国内外の作品約1万6000点が収蔵・展示。
敷地内には野外彫刻も多くあり、 美術館に入る前から芸術鑑賞できまます。
岡本太郎や舟越保武、難波田龍起など世田谷区内に住んだ有名な美術家は数多く、現在活躍中の作家も少なくない。
大きなカマボコ型の屋根が印象的な建物は建築家の内井昭蔵による。
世田谷美術館の分館
世田谷にアトリエを構えた3人の画家の分館を擁する。
高度経済成長の中で消え行く茅葺き屋根の民家を描き続けた向井潤吉、色彩豊かな花や裸婦・人物画などを描き続けた宮本三郎、絵画や立体作品、 デザインなどジャンルを超えて活躍した清川泰次。
美術館のある世田谷区は、戦前戦後に多くの芸術家たちが暮らした場所です。
難波田龍起や福沢一郎をはじめ、世田谷にゆかりのある作家の作品も積極的に収集しており、これらはコレクション展などで観ることができます。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
〒157-0075 世田谷区砧公園1-2
電話:03-3415-6011
開館: 10時~18時(展覧会入場は17:30まで)
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館は、1952年にオープンした、皇居にほど近い北の丸公園にある日本初の国立美術館です。
所蔵作品のジャンルは日本画や洋画、彫刻はもちろん、写真や映像作品もあり、多種多様。
絵画、彫刻、写真など約9500点におよぶコレクションのなかから約200点を選び、時代とに章分けされた所蔵作品展も見ごたえあり。近現代の日本美術の約100年の流れを一気に体験することができます。
明治から現代までの日本美術の名作を、海外作品も交えて収蔵・展示しており、所蔵点数は重要文化財14点を含め約1万3000点と国内最大規模。青いチャイナドレスの婦人像を描いた安井曽太郎「金蓉」、大胆な色づかいが特徴的な萬鉄五郎の「裸体美人」など、著名な作品が数多い。
4階のハイライトコーナーは教科書に掲載されているような名品がずらりと並びます。
年に数回大きく作品を入れ替える所蔵作品展 「MOMATコレクション」も見ごたえ十分です。
毎日14~16時に開催している所蔵品ガイドは、対話しつつ作品理解を深めていくもの。
多角形の列柱や連続した梁が印象的な建築は、谷口吉郎設計のもと、1969年に建設。
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00)
国立西洋美術館
国立西洋美術館は、20世紀を代表するフランス人建築家、ル・コルビュジエの設計により、1959年、上野恩賜公園内に開館。ル・コルビュジエは技術的な側面と、快適な生活を送る仕組みの両方から新しい建築を考えた。2016年には世界遺産に登録。
戦前の大コレクターで実業家の松方幸次郎がヨーロッパ各地で収集した「松方コレクション」を中核に構成された、西洋美術を専門とする。本館では18世紀以前に活躍したルーベンスやティントレットなど古典的巨匠の絵画作品、ロダンの彫刻をはじめ, クールベ, モネ,ルノワール, ゴーガンを中心にした19世紀フランス絵画の逸品、ルネサンス以降20世紀に至る西欧絵画の歴史を通観できる。モロー、セザンヌなどの素描や、ゴヤ、レンブラント、ホルバインなどの版画作品も所蔵。庭にもロダンやブールデルなどの彫刻作品もあります。
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
9:30~17:30、 金・土曜 ~20:00
入館は閉館30分前まで
休館日: 月曜 (祝日または振り替え休日の場合は翌平日)、年末年始、臨時休館日
練馬区立美術館
収蔵品は松岡映丘や靉光のように日本近現代美術を中心にしつつ、池大雅の傑作《比叡山真景図》も収蔵。
美術館に隣接する「練馬区立美術の森緑地」もアートにあふれたエリア。 天然芝が敷き詰められた園内には、美術館のロゴマークから生まれたキュートな動物彫刻が点在。 作品によっては乗ったりできます。
https://www.neribun.or.jp/museum.html
〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16
03-3577-1821
10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日: 月曜 (祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日) 、 展示準備期間
板橋区立美術館
1979年、都立赤塚公園内に開館した全国初の区立美術館です。
室町時代末期から、江戸時代まで400年にわたり幕府に仕えた絵師集団、狩野派を中心とした古美術、近世絵画のコレクションを収蔵。元禄時代に活躍した英一蝶、幕末から明治期にかけて活躍した蒔絵師で画家の柴田是真。京都から年月・場所も離れて独自の発展を遂げた江戸琳派、浮世絵の作品など。
大正の終わりから昭和初期にかけて、隣の豊島区池袋から板橋や要町、椎名町など、通称「池袋モンパルナス」に暮らしていた芸術家たちの前衛芸術作品群を収蔵。常設展示室はありませんが、収蔵品や美術館の研究成果は、年に数回行われている館蔵品展で観ることができます。国際的な絵本展「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が毎年夏休み期間に行われています。1981年から30年以上続いてますす。イタリア・ボローニャは、板橋区の友好姉妹都市。世界唯一の児童書専門のブックフェアが行われている場所。
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
まとめ
東京国立近代美術館では絵画、彫刻、写真など時代ごとに章分けされた所蔵作品展があります。近現代の日本美術の約100年の流れを体験することができます。
国立西洋美術館ではルーベンスやティントレット、ロダンの彫刻、クールベ, モネ,ルノワール, ゴーガンを中心にルネサンスから20世紀に至る西欧絵画の歴史を通観できます。
練馬区立美術館では松岡映丘や靉光といった日本近現代美術や、池大雅の傑作《比叡山真景図》も収蔵。
板橋区立美術館では京都から年月・場所も離れて独自の発展を遂げた江戸琳派、浮世絵の作品を鑑賞できます。また「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は1981年から30年以上続いている名物展覧会です。イタリア・ボローニャは、板橋区の友好姉妹都市であり、世界唯一の児童書専門のブックフェアが行われている場所です。
気になる美術館があれば是非出かけてみてください。
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