油絵初心者向け絵具の塗り方

はじめに

模写の方法によって描いた猫の絵の下書きに着色していきます。

自分が実際に使用している道具を紹介しながら塗り方を解説していきます。

下書きは根気のいる作業ですが彩色は塗り絵感覚で楽しんで作業できるでしょう。

完成に近づく度に喜びを得ることが出来ます。

油絵の具

習作用クサカベ油絵具

絵具の濃度が良く、伸びやすく初心者に使いやすい油絵の具です。

油絵具は、「色」の素となるピグメントと「糊」の役割をはたす乾性油、および少量の補助材料から作られます。

クサカベ油絵具は1928年の創業以来、伝統のある技術と、 科学的研究の成果がこの絵具を作り出しました。

油絵キャンバス

油絵用の張りキャンパスを使います。

杉などの木製の枠に画布という下地処理をした布をピンと張ったものです。

今回はF0サイズを使用。

油絵筆

Brush of the oil painting

穂の長い特長鋒型タイプの筆

MARTRE KOLINSKY FRANCE

繊細な描き込みに向いています。使い心地も良く、外観も美しいです。

創業200年、老舗の筆専門メーカー「ラファエル」が作る素晴らしい筆。

コリンスキーとは、赤テンの最高峰のものを指します。赤テンの毛は、絵具含みに優れており弾力性としなやかさを備えています。

扇型筆(ファン)の筆

500T RESABLE Choibein Made in Japan

油彩・アクリル画筆(リセーブル毛)
穂先が扇形であり絵具の含みを極度に少なくできる。ブラッシングによりボカシの効果も出せます。

リセーブル(天然の獣毛をブレンドしたホルベイン独自の画筆特殊合成繊維毛)は絵具含みがよく、腰が強くしなやかな描き味です。

平筆(アングル)

KM-A ANGLE WHITE BRISTLE Cholbein Made in Japan

豚毛の油彩筆です。斜めの穂先形状としなやかさで細い線から曲線の色塗りまで幅広く活用できます。

フラットな面での描画や、エッジを利用した線引ができます。

丸筆

穂先がとがった形状が特徴です。先のとがった部分を活かして細部の描き込んだり、面を広くとって色を塗ったりと、さまざまに活用できます。ストロークの強弱で太い線や細い線を表現できます。

初心者でも扱いやすいので、チェックしてみましょう。

綿棒・ティシュペーパー

綿棒やティシュペーパーでこするりボカシたり柔らかく混色したり出来ます。

パレット

ペーパーパレット

アクリル・油絵具など、どんな絵具にでも使えるペーパーパレットです。使い捨てです。汚れたらめくり取って捨てることができます。

溶き油

ペトロール

ペトロールで油絵具の粘性や濃度の調整します。油絵を薄く伸ばす描き始の使用に向いています。

油彩画の画溶ペトロールは揮発性油のため使用後に成分のほとんどは空気中へ蒸発します。

タブロースペシャル

完成後に絵の具が乾いた後で使用します。画面を保護するためです。温和な光沢が特徴。

特殊合成樹脂をペトロールで溶解したワニスで、指で触わり乾燥した段階で塗布できます。

湿度の高い日に塗布すると白く濁ることがあるため、湿度の低い日に塗布するようにしましょう。

ブラシクリーナー

ブラシ クリーナー LT

油絵作成時に使用します。同じ筆で違う色を塗る時にこまめに洗浄します。

石油系筆洗液。石油のにおいも穏やかです。使用時は換気をしましょう。

スーパー マルチ クリーナー

油絵使用後の用具類の洗浄に使用します。

植物由来の界面活性剤と、アルカリ剤を加えた強力タイプの水性クリーナー。

固まった筆も浸け置きにより再生可能です。

油絵下塗りの方法

Draft of the picture of the cat

下書きをフィキサチーフで固定してから下塗りをします。

ペトロールで薄く伸ばした油絵具をキャンバスに塗ります。

下塗りをすると、キャンバスの目が程よく埋まって、絵の具のノリが良く筆が滑りやすく描きやすくなるでしょう。

ティシュペーパーで擦り付けるとより滑らかな下塗りになります。

発色が良くなり油絵特有の色の深みや重厚感が生まれます。

ペトロールは、油彩画の制作において、油絵具の粘性や濃度の調整、乾性油の希釈などに用いられる鉱物性の溶き油です。 

油彩画の画溶ペトロールは揮発性油のため使用後に成分のほとんどは空気中へ蒸発します。

油絵着色の手順

Oil painting of the picture of the cat

下書きの線を活かしたいので、穂の長い特長鋒型タイプの筆で上書きします。

色の暗い所から明るい所へと全体に色を着けていきましょう。

細かい所を描き込んでいきます。

遠くの色調は柔らかく、中心はくっきりとさせましょう。

全体の色調を整えて完成とします。

絵の具の乾燥後にタブロースペシャルを塗布し画面を保護します。

YouTube動画で今回の着色手順を公開しています。

まとめ

キャンバス、油絵具、筆があれば油絵を描くことが出来ます。

今回はこの絵を描くのに自分が使用した道具を紹介しました。この道具を使って実際に絵を描いてみてから自分に必要な道具を揃えていくのも楽しいと思います。


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