もくじ
はじめに
スクラッチアートの書き方について解説していきます。
スクラッチアートとは? というところから解説しようと思います。
普通絵を描く際は、白紙の状態からペンや筆を使用して人物や風景やらを色を重ねたりして描いていくと思います。
しかしスクラッチアートというものは、色を重ねたところをペンや道具を使って色を削って描いていく手順になるので、 普通の絵のとは逆の手順が生じる面白いものなのです。
特別に使用する道具も身近なものが多く、 気軽に誰でもすぐに楽しめます。
難しいコツもなく、 自由度がかなり高い絵の描き方になりますので、 描きたいように描ける、上手い下手がない抽象的な絵の描き方となります。
色鉛筆で下地を描き、 クレヨンで色を重ねて、 色をペンで削っていくというのがシンプルな手順です。 ただこれだけなので1時間もしないうちに下地は完成してしまうでしょう。
それでは何を準備すれば良いのか? どんな手順で進めれば良いのか? などこれらをわかりやすく説明していきます。
スクラッチ作品
これまでの私の作品の下地と削った後の完成作品を載せますので、ぜひ参考にしてみてください。
この作品は緑色の紙の上に下地を描いて、 折り紙のように折り畳んでできた模様です。
削るだけじゃなくて折ることでも模様が浮かび
上がります。
スクラッチアート作り方
スクラッチアートに関して 「向き」 が必要にならない場合があります。
なので紙を動かしながら描いてもいいし、 絵を固定しても良いと思います。
私のおすすめは回しながら描くです。
スクラッチアートの手順 ①下地
それでは初めていきましょう! まず白い紙を用意してあなたの思うがまま色鉛筆で下地を描いていきます。
今回私は100円ショップで買ったメタリック色鉛筆で下地を描きました。
とにかく思うがたまに、 色を重ねていきます。 もちろんここからはあなたの感性で構いません。
下地を描かなくても問題ないし、 単色にしても問題ありません。 しかし今回はたくさんの色を重ねていきます。
色を重ねる場合は色の重なった部分を指でぼやかしていくと色が馴染んでいくので好みに応じてぼかしてみてください。
何色も重ねてぼかしてを繰り返していきます。
今回の下地はこんな色合いになりました。 それでは次のステップへ!
次にクレヨンで色鉛筆の下地の上に色を重ねていきます。
好きにクレヨンを乗せたら、指でぼかしていきます。
この時指が相当汚れますので、 ティッシュやウエットティッシュを用意しておくといいと思います。
次にピンクのクレヨンを重ねてぼかしていきます。 色鉛筆の下地を描いた時と同様の手順で好きなように色を重ねてぼかしていきます。
たくさんの色を重ねてぼかしていくと色んな色が重なり合い面白くなってきます。
今回は周りを黄色にして指でぼかしていきました。
ここで一旦下地は完成と言えますが、 今回は 「削り絵」 ですので、クレヨンの層をたくさん重ねて行った方が削った時に綺麗なのでもっと色を重ねていきます。
白いクレヨンで全体を塗っていきます。 そしてぼかします。 だいぶ色が重なって一体感が出てきました。
淡い色だけを重ねてもいいのですが、削った時により陰影が着くように黒を重ねていきます。
最後に灰色のクレヨンでクレヨンの重なりが弱いところを足して下地の完成です。 厚紙のぼこぼこがだいぶクレヨンで平らになったと思います。 次のステップでいよいよ削っていきます!
スクラッチアートの手順②削る作業
それではやっと絵を削っていきましょう!
自分の赴くままにペン (インク切れのペン)で削ります。 削っていくと今までの色鉛筆の下地とクレヨンの下地が混ざり、 色んなが表面に出てきます。 あとは自分の感性のまま削っていけば完成です。
スクラッチアート道具
使用する道具
用意していただくものは
- 紙(厚紙だとより良い)
- クレヨン
- インク切れのペン
- 色鉛筆
基本的には上の三つだけあればすぐにできます。
今回は下地を描く工程も増やしたので、 色鉛筆も使用しています。
インク切れのペンがない際は、クレヨンを削れそうなもの (芯を抜いたシャープペンシルや、 毛抜きなどでもOK)を代用してください。
クレヨンを削る工程があるので、 絵を描く際のテーブルは汚れます。 なのでテーブルが汚れないようにする工夫などが必要になるかと思います。
そしてクレヨンを指でぼかす作業もありますのでウェットティッシュやティッシュペーパーを用意しておくといいと思います。
まとめ
いかがでしたか? かなり自由度が高く、 感覚の赴くままに描ける
「スクラッチアート」 について学べたでしょうか。
画力のある方は私のように模様ではなく人物や風景も削っていけるとより面白い作品ができるかもしれません。
クレヨンを削る作業に関してはクレヨンのカスが結構出てきますので、息を吹きかけて飛ばしたり、ティッシュなどで拭ってもらうのが良いかと思います。
ティッシュくらいであればクレヨンは落ちたりしませんので、 優しく拭ってください。
応用はいくらでも効くとおもいますので、 コンパスを使用して円形を削ったり、 物差しで真っ直ぐに線を引くのも面白くなるとおもいます。
集中して一気に作品を仕上げてもいいし、 時間をかけてゆっくり削っていくのもありです。
無心になって作業できるので束の間のストレス発散にもつながります。
ぜひ試してみてください。
今回は友人のnoguchiさんに写真と記事を書いて頂きました。noguchiさんの素晴らしい仕事に感謝します。
保育にも使える他の絵画技法についてはこちら。
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